電波

工学の人間には非常に面白い内容。

ところが,バスに乗ると「つぎとまります」(だったかな?)という紫色のランプがつく押しボタンがありますよね。あれ,押すとバス中のランプがついて,不思議に思ったことはありませんか?
実はあれはリモコンだったんです。心臓ペースメーカーなどに影響されない,特殊な周波数の電波を送受信する仕組みなんですよ。ところが,最近,ちまちまと,押してもいないのに勝手に「ぴんぽーん」と鳴って,運転手さんが降りるんですか?このまま出しますよって怒ることがあったりします。
理由は簡単,携帯電話のゲームのせいなんですよ。(^^;) 携帯電話のゲームやメールにはまりこんでいるうちに,そのままバスに乗り込んでしまったという……。んで,携帯電話には赤外線とかの電話そのものの通信とは関係ない周波数の電波も出す機能がありますから,それが偶然押しボタンの周波数と一致してしまった場合,「ぴんぽ〜ん」とリモコンのセンサーが反応してしまうんですね。

リモコンの赤外線なんつー比較的指向性の強い電磁波がセンサーに向かっていて、周波数が一致して、なおかつセンサーにとって意味のある信号になる確率ってどれくらいだろ。つうか赤外線は電波じゃないし、必要の無いときに赤外線を出力するような携帯電話はないと思うなー。

ある程度の専門教育を受けていれば,他社の機密情報はある程度推測が可能なんです。また,日本工業規格によって定められたハンドブックが毎年(または隔年)改訂されてまして,これが頭に入っていれば(1冊が『日本薬局方』『六法全書』くらいあるので覚えるのは大変ですが),それに沿って日本の工業製品は作られています。従って工学では最初にこの本の読み方を習うはず。逆に言うと,携帯電話にしてもパソコンにしても,似たような規格の製品がどうして何社ものメーカーから同時に発売されるのか,ということを考えたことがない人にとっては,うわっつらの公開情報だけでしか物事を判断出来ないということにも繋がります。

携帯電話やPCの規格がJISに定められているから似た商品が出てくると。初耳。そもそも「似たような」規格って似ているってレベルじゃだめだろ。規格なんだから。
ちなみに自分は工学の人間だが、JISハンドブックなんて読み方を習ったことも無ければ読んだこと自体ない。