誤読じゃね?

なんか、沖ソフトの RubyLisp 処理系を実装するというページから言及されていることに気づいたんだけど。

一方,Ruby 界隈では,伝統的に,その場で楽しく手みじかに書けることを重視し,将来的な規模の増大に備えることについては (少なくとも表向きは) あまり重視していませんでした。むしろ,いつか禍いしかねない組込みクラスの振舞の勝手な変更を,とっておきの技法としているほどです。
Ruby 言語の設計者自らが著作または監修をしている下記の3冊の文献は,この L2Lisp.rb のようなモジュール構成をあまり表立っては説明していません。他の言語では空気のように意識せずにできることが,Ruby では,資料の隅々まで見渡し,先人のスクリプトを調査し,試行を繰り返してようやく習得できる高等技術であるかのようです…。

  1. まつもと・石塚: オブジェクト指向スクリプト言語Ruby, アスキー, 1999.
  2. 原 (まつもと監修): Rubyプログラミング入門, オーム社, 2000.
  3. D. Thomas & A.HUnt (田和訳,まつもと監修): 達人プログラマーズガイド・プログラミングRuby, ピアソン・エデュケーション, 2001.

これらは古い資料ですが,現在でも状況はそれほど変わりません。
一般的な理解は,おそらくPerl, Python, Ruby の比較が代表例です。これに対する批判的意見も,少なくとも大規模プログラムについては,module_function 等を使った具体的な解決策を示していないため,建設的な改善に向かっていません。実際には,Ruby でも十分 Python 等に匹敵する大規模プログラム作成能力があります。本処理系がその具体例として役立てば幸いです。

なんか良く分からないけど、両者ともモジュール機構があることを前提にしていたと思うんだけど、建設的な改善って何ですか?なにか?わざわざそのやり方まで示さないとだめか?