モラルハザード

なんか国立国語研究所のページを見ていたらモラルハザードの用例が

少年たちによる殺人事件の多発,モラルハザード〔倫理崩壊〕が叫ばれる大人社会,自己中心性の肥大化など社会病理現象があらわになっている。

に。意味が

倫理観や道徳的節度がなくなり,社会的な責任を果たさないこと

になっている。あれー。

本来は保険用語で,保険をかけてあるからと故意や不注意で事故を起こしてしまう危険性をいった。経済全般での倫理の欠如による行為に広がり,さらに経済以外の領域にも拡大して,使われている。

それはちがうんじゃないかな。モラルハザードって保険などによって、リスク回避のインセンティブが薄れてしまうことで、全体で見たときのリスクが増加することであって、倫理は関係ないと思う。経済以外の領域にも拡大したというより、勝手に意味を推測して使う人が多くてそっちが定着してしまったつう話では。