想像力が足りない

無保険車が増えるという意見があったので、「実際の保険料をしっていますか?」、「自動二輪車の任意保険加入率を知っていますか?」、「生活保護受給車の自家用車所有を認めたら無保険車の事故はどれくらい増える?」と質問したら全部スルーして、揚げ足取り見たいな真似。どゆこと?
つうかさ、いい加減想像力を働かせようよ。別にここにコメントをくれた「ななし」さんに限った話ではないけど、「車を運転できるなら仕事できるだろ」とか、「仕事があるなら生活保護はいらないのでは」とか、「車の必要ないところに引っ越せば」とか、「自動車が欲しければ生活保護をやめて働けばいい」とか。ちょっと考えればそんな簡単な話ではないことぐらい分かりそうなものだ。もしかして、みんな、受給者が若くて健康で時間を自由に使えると思っていないかい。精神疾患なんて想像の埒外なんだろうね。
ちなみに、任意保険の加入率は損害保険料率算出機構というところが統計を出している。これによれば対人賠償付きの任意保険に加入しているのは、自動車全体で 71.2%、自動二輪で 37.8%。生活保護受給者の自家用車所有を認めようが、認めなかろうが、現在でも 10 台に 3 台くらいは対人賠償が付いていないわけだ。ついでに、表にしたがって、計算してみれば対人賠償の付いてない自動車は約2千200万台程になる*1生活保護の受給世帯が全国で100万世帯程。
まぁ、だから自家用車所有を認めろ、というわけではない(実際無保険車が増えてそれが問題なのは間違い無い)が現状がどうで認可によってどう変わるのかってのは知っておいたほうがいいんじゃないかな。

*1:もちろんその中にはほとんど載られていない車や所有者が自力で賠償できるケースもあるかもしれない