Linux ノスタルジー

どういう意図か昨日 VMWareRedHat 5.2 なんかをインストールした自分がきましたよ。
ということで、RedHat 5.2 なんてのを入れて感じた現在とのギャップ。

  • 英語版て(現在は単一バイナリで多国語対応が普通だけど、昔は各国語ごとに別バイナリなのが普通だった)
  • Linux Kernel が 2.0 系列
  • インストールディスクが CD 1枚で、Workstation 構成でインストール後ディスク使用量が 400MBytes ちょい。軽い。
  • でも gcc/bison/yacc/autoconf なんかの開発コマンドは標準でインストールされる。
  • GNU tar に -j オプションどころか -I オプションもない。そもそも標準では bzip2 が入らない
  • GNU grep だけど -r オプション未対応(古いから)
  • gcc と egcs が別コマンド。おぉ、このころはまだ統合してないんだっけ。
  • bash のバージョンが 1.x 系列。そしてなぜか sh -c "exit > foo" で無限ビジーループ。
  • emacs のバージョンがまだ 20.x
  • fread_unlocked がない。でも header には宣言されていたるする。なぜ?

あぁ、rpm -ivh とか rpm -Uvh とかやったなぁ。削除は rpm -e だっけ?当時は RedHat 上の yum や apt-get なんてなく、CD-ROM や ftp サイトから手動でファイルをダウンロードしてインストールするのが普通で、当然依存関係の自動解決なんてないから、依存パッケージも手動でダウンロード・インストールとか、すごい面倒だった。

あと、どうでもいいちょっとした思い出。

  • インストール時に root disk と boot disk を作るから floopy を2枚用意。
  • カーネルを再構築するととりあえずイメージをフロッピーにインストールしてフロッピーで起動する。
  • LILO のプロンプトが LI でとまる。
  • ログインするととりあえず kon
  • GNOME/KDE が標準パッケージではない時代で、Vine 1.1 にインストールしようとして途中でめげる。
  • distro 標準 WindowManager はだいたい AfterStep/twm/fvwm/WindowMaker あたりのどれか。だんだん GNOME/KDE が主流になってくる。
  • 日本語入力は FreeWnn or Canna + kinput2。そういやいまだに IIIMF 使っている人っているのかな。
  • qvwm
  • ビデオカードチップセットは XF86Setup で手動で選択するものである
  • ディスプレイは一覧から選択。一覧にない場合はスペックシートにしたがって水平同期周波数を手動で入力
  • xvidtune でちまちま調整
  • マウスも自分で設定
  • Ethernet Controller は自分でチップセットを確認してカーネルモジュールの設定を行うもの。動かない場合も多いが、RealTek(通称カニ)なら安心。LAN カードを買うときは カニを確認しろとの格言(?)が。
  • サウンドカードは OSS(Open Sound System) か ALSA を自力で設定するもの
  • PostScript プリンタ以外のプリンタはまず動かない
  • USB デバイスも動かない(Linux 2.4 以前は USB 自体に対応していない)
  • Linux 雑誌の distro 比較項目
    • Kernel のバージョン
    • glibc のバージョン
    • XFree86 のバージョン
    • 商用日本語フォント
    • 商用FEP(Wnn6/ATOKX/VJE)
    • パッケージ管理機構
    • ハードウェアの自動認識
    • インストーラ
  • なんか消えていった/最近聞かなくなった distro

まぁ、ただの年寄りの「昔は・・・」的なアレだ。いや、うん、ずいぶん使いやすくなったよね、Linuxは。