主観/客観

ちょっと前のニュートンで「相対性理論」という別冊特集があった。そこに載っていた特殊相対性理論ではこんな記述がある。

相対性理論では「だれから見るか(観測するのか)?」が重要である。走る列車の中で手の上で球を投げ上げると、列車の中で見ればまっすぐ上がってまっすぐ落ちる軌跡になる。しかし列車の外から見ると球は放物線を描く。

観測者の視点によって幾らでも操作できてしまうという、簡単な例。「長さや時間は、絶対的なものではなく、どのような慣性系から観察するかによって異なる、相対的なものとなる。」

これは別に難しい話でもなく、実際いろいろな点で「客観」と思われていたものが、実はかなり主観的なことが結構多いのです。

統計的なデータなんて取り方・見せ方次第でどうにでもなるよ、ってのは同意なんだけど、アンケートは観測とか相対・絶対の話でもないので、こういうメタファもどうかと思った。
問題は観測者の立場でなくて、観測する事象の発生のさせ方にバイアスがかかっているということだよね、アンケートの場合。