猫っ毛さんへの返答

sugizou さんのコメントが全てのような気もするというか、タイトルから察するに勝手に価値観の話になりかけているようなのが、多少腹立たしいわけですが。

しかし、これだけは考えていただきたい。「あなたの身内が同じ対応をされたらどう思いますか?」
さんざん待たされた挙句、「受け入れ先が見つからなくて、お亡くなりになりました。」って・・・

ともかく、私が思っている
一番の真実は「遺族の涙」
だと思います。あそこまで嗚咽しておられるんです。
あれは嘘なんでしょうかね〜?

日本にいないので、その嗚咽とかまったく知らないわけですが、誰も嘘をついているとか言ってない訳ですよ。まぁ、身内が若くして死亡して冷静でいられる遺族というのもなかなかいないわけで、どこかに責任を求めたくなる気持ちはわからんわけではないです。自分だって身内が似たような状況で死亡したら同じことを言うのかも知れません。だからといって、それを根拠に責任を求めて何の意味があるんですか?そもそも根拠になりえませんし。

どうも私のブログにコメントいただきましてありがとうございます。確かに私は救命に関しては長期休職中であり大したことは出来ません。しかし、うちの救命救急センターは高次(一番重症)の患者さんが搬送されますが、そのときは、ICUの中でも比較的軽症の方から病棟に移っていただいて受け入れます。拒否はありえません。

自身が医療関係者ではないのでわかりかねるのですが、三次救急に受け入れ拒否されるとどうしようもなく、受け入れる以外の選択肢がほぼ無いに等しい状況だと思うのですが、どうでしょう。どちらにしても、スタッフの人員不足だったり、ベッドが足りなかったりする状況で受け入れることより、人員、設備ともにそろったところに搬送されることがベストなわけで、その状況がそろっていないことを非難するならともかく、受け入れ拒否自体を非難するのは無意味じゃないですか?

ドクターも良くやってくださる方で、まさか脳内出血中やあるいは子癇発作の患者さんを放置して仮眠をとる人は1人も居ません。

仮眠の時点で医師は子癇発作だと判断していて脳内出血とは思ってないわけです。情報を拾い読みした限りでは、子癇だと判断したなら経過観察は妥当らしいですが、その間は看護師に経過観察を支持して仮眠を取ることすらだめなんですか?ていうか、「通常の子癇だと判断していて、脳内出血を見抜けなかった」という前提が欠如していません?
さて、猫っ毛さんてき主張をまとめると、「受け入れ体制がどうだろうと受け入れ拒否は許されない」、「経過観察中だろうと仮眠は許されない」なんてことになるわけですがそこで、「けしからん」という結論で終わるのはいたずらに医師のリスクを増やすことになるだけなのですよ。「なぜ受け入れ拒否が続いたのか」、「仮眠の必然性はあったか、あったならなぜか」、「2度と起こさないためにどうするか」を考えないと。
まぁ、それはそれとして、医師会によると「過失は無かった」ということらしいです。